ボッチャ審判アプリの使い方

「ボッチャ審判」は、ボッチャのペア戦・チーム戦をスマホ 1 台で進行するための無料の Web アプリです。 投げる順番、残りの球、持ち時間、得点をアプリが覚えておくので、審判役の人は「いま、どちらがジャックに近いか」を答えるだけで試合を進められます。 近さが分かりにくいときは、スマホのカメラで真上から撮ると、どちらが近いかの目安を出します。

地域の大会や学校、施設でのレクリエーションのための補助ツールです。公式の審判の道具ではありません。きわどい場面は、これまでどおりメジャーで測って審判が決めてください。

1. このアプリでできること

アカウント登録やインストールは要りません。ブラウザで https://boccia-referee.pages.dev/ を開くだけで使えます。一度開いておけば、電波のない場所でも動きます。

2. 試合を始める(ペア・チーム)

最初の画面で試合の形式を選びます。

チーム名と選手名は省略できます(省略すると「赤」「赤1」のように表示します)。名前を入れておくと、ジャックを投げる人や次に投げる人が名前で出るので、子どもや初めての人にも分かりやすくなります。 選手名の横には、その人がジャックを投げるエンドが表示されます。

細かい設定

「細かい設定」を開くと、エンド数、1 人の持ち球、1 エンドの持ち時間(ペアは 4 分が標準。7 分・好きな分数・タイマーなしも選べます)を変えられます。 時間を気にせず楽しみたいときは「タイマーなし」にしてください。「この形式の標準に戻す」で元の値に戻ります。

準備ができたら「試合を始める」を押します。前回の設定(チーム名など)は次回も残ります。

3. 1 エンドの流れ

  1. ジャックを投げる: 画面に投げる人が出ます。ジャックが止まったら「有効」か「無効」を押します。無効(V ラインを越えなかった・コートの外に出た)なら、次の人が投げ直します。
  2. 最初の色球: ジャックを投げた人の側が、最初の色球を投げます。
  3. 球が止まったら投げた人をタップ: 「いちばん近いのは?」と聞かれるので、赤・青・同じ距離のどれかを答えます。答えるまでの間はタイマーが止まります。 迷ったら「📷 わからない → 写真で判定」を押します。
  4. 次に投げる側: アプリが「ジャックから遠い側」を次に案内します。残り球がなくなった側は飛ばします。
  5. エンドの終わり: 全部の球を投げ終わると「① 判定 → ② 得点を確定 → ③ 次のエンド」の順に案内します。写真で判定すると得点が入った状態になるので、確かめて「確定」を押すだけです。目で見て、またはメジャーで測って、手で入れることもできます。

最後のエンドが終わると合計で勝敗が出ます。同点ならタイブレーク(延長のエンド)に進みます。タイブレークの点は合計には入りません。

得点板としてだけ使う

1 球ずつ記録するのが大変なときは、「その他の操作」の「球の記録を省いて、このエンドの得点を入力する」で、エンドの得点だけを入れて進められます。 「その他の操作」には、ペナルティボールの追加、タイマーの ±10 秒、「次は赤(青)にする」(手番の手直し)、「残り球を投げない」もあります。

4. 写真で距離を判定する(水平カメラ)

写真判定は、スマホの中だけで画像を調べて、赤・青・ジャックの球を見つけ、ジャックからの距離を比べます。 写真をどこかに送ることはありません。電波がなくても動きます。正しく判定するために、真上から、水平に撮ることが大切です。

最初に一度「水平合わせ」

スマホの傾きセンサーは、端末によって 1〜2° ずれていることがあります。最初の画面の「写真判定の設定」を開き、 スマホを画面を上にしてコートの床に置いて「床に置いて水平合わせ」を押し、1 秒ほど動かさずに待ちます。 「水平合わせ済み」と出れば完了です。ケースを付け替えたときは、もう一度やり直すと確実です。

撮り方

  1. 「📷 写真で判定する」→「カメラを起動」。
  2. スマホを画面を上にして水平に持ち、ジャックの真上 1m くらいに構えます。腕を伸ばすより、自撮り棒を使うと楽で安定します。
  3. 画面の真ん中に円が出ます。ジャックをこの円に入れてください。円から外れていると「スマホをもう少し右へ」のように矢印で案内します。
  4. 前後・左右の傾きが 1° 以内(設定で 0.5〜5° に変えられます)で、ジャックが円に入って少しの間止まると、自動でシャッターが切れます。
  5. 自動で撮れないとき(ジャックが白線の上にあって見つけにくいときなど)は、水平になったときに出る「撮る」ボタンで手で撮れます。

ジャックを真ん中に入れるのは、レンズのゆがみや残ったわずかな傾きによる誤差が、画像の中心でいちばん小さくなるからです。 ジャックと、その近くにある球が全部写るようにしてください。人の影や棒の影が球にかかると見つけにくくなります。

結果の見方と直し方

写真の上に、見つけた球の印と、ジャックに近い順の番号、線が描かれます。下には「赤 2 点」のような結果と、確信度が出ます。

球の見落としや見間違いがあれば、写真の上で直せます。「+赤」「+青」「+ジャック」で印を足し、印をタップして選ぶと、ドラッグで動かす・色を変える・消す・大きさを変えることができます。 直すと判定もすぐにやり直します。

メジャーで測るべきとき

「きわどい」と出たとき、球が重なって片方が隠れているとき、ジャックに球が触れているとき、写真の印がどうしても合わないときは、写真の結果は使わずにメジャーで測ってください。 写真判定は審判の判断を助けるための目安で、最後に決めるのは審判です。

保存済みの写真や、センサーのない端末

傾きが分からない写真は誤差が大きくなるので、標準では使えません。どうしても使いたいときは、設定の「斜め・保存済みの写真も使う」をオンにしてください。 傾きセンサーのない端末でも、これをオンにすると撮れるようになります(できるだけ真上から撮ってください)。

5. 得点を直す・ひとつ前に戻す

途中で画面が消えたり、うっかり再読み込みしたりしても、試合は続きから再開します。 写真判定の途中だった場合は、写真そのものは残らないので撮り直してください。

6. 試合の記録と共有

終わった試合は「記録」に残ります(新しい順に最大 100 試合)。エンドごとの得点と、「写真で決めた(確信度)」「手で入れた」「直した」といった決め方、写真で判定したときの印入りの小さな画像を見られます。

「共有・コピー」を押すと、結果を短い文にして、LINE やメールに送ったり、コピーして貼り付けたりできます。 いらない記録は「消す」で消せます(写真の小さな画像も一緒に消えます)。

記録はこのスマホのブラウザの中だけにあり、ほかの端末とは共有されません。機種変更のときなどは、最初の画面の「記録の書き出し・読み込み」でファイルに書き出し、新しい端末で読み込んでください。 詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

7. 電波がない体育館で使う・ホーム画面に追加する

一度アプリを開くと、必要なファイルがスマホに保存され、次からは電波がなくても開けます。 体育館や地下の会場で使うときは、出かける前に一度開いておくと安心です。写真判定もスマホの中で動くので、電波は要りません。

iPhone(Safari)でホーム画面に追加

  1. Safari でアプリを開きます。
  2. 画面下(または上)の共有ボタン(四角から矢印が出たマーク)を押します。
  3. 「ホーム画面に追加」を選び、「追加」を押します。

Android(Chrome)でホーム画面に追加

  1. Chrome でアプリを開きます。
  2. 右上の「︙」メニューを押します。
  3. 「ホーム画面に追加」または「アプリをインストール」を選びます。

ホーム画面のアイコンから開くと、アドレスバーのない全画面で表示されます。試合中は、対応しているブラウザでは画面が自動で消えないようにしています。

8. よくある質問・うまくいかないとき

カメラが起動しない

初めてカメラを使うとき、ブラウザが「カメラの使用を許可しますか」と聞いてきます。「許可」を選んでください。 間違えて「許可しない」を選んだときは、iPhone なら「設定」アプリ →「Safari」→「カメラ」を「確認」か「許可」に、 Android の Chrome ならアドレスバー左のアイコン →「権限」→「カメラ」を許可にしてから、アプリを開き直してください。 カメラは https:// で始まるページでしか使えません。

iPhone で「傾きのセンサーの使用が許可されませんでした」と出る

iPhone では、傾きのセンサーを使う前に「動作と方向へのアクセス」の許可を求めます。カメラを起動したときや水平合わせのときに出る確認で「許可」を選んでください。 一度断った場合は、Safari のタブをいったん閉じてアプリを開き直すと、もう一度聞かれます。 ホーム画面から開いている場合は、アプリの画面を上にスワイプして完全に閉じてから開き直してください。 どうしても許可できないときは、設定の「斜め・保存済みの写真も使う」をオンにすると、傾きを確かめずに撮れます(誤差は大きくなります)。

水平にしているのに撮れない

「水平合わせ」がまだのとき、またはスマホのケースが厚くて床に置いたときの向きがずれているときに起こります。床に置いて水平合わせをやり直してください。 それでも厳しいときは、設定の「撮れる傾き」を 2° などに広げてください(少しだけ誤差が増えます)。

ジャックが見つからない・自動で撮れない

白いラインの上や、白っぽい床ではジャックを見つけにくいことがあります。水平になったら「撮る」ボタンで手で撮り、写真の上で「+ジャック」を置いてください。 照明が暗いときは、影が球にかからない向きから撮ると見つけやすくなります。

判定が明らかに違う

印の位置や色が違っていないか見てください。赤っぽい床、青いマット、白いマークを球と間違えることがあります。間違った印は消し、足りない球は足すと、判定がやり直されます。 それでも迷うときはメジャーで測ってください。

新しい版にならない・画面が古いまま

オフラインで動くように、アプリの中身はスマホに保存されています。新しい版は、電波のあるところで開いたときに裏で読み込まれ、次に開いたときに入れ替わります。 古いままのときは、アプリ(またはブラウザのタブ)を完全に閉じてから、もう一度開いてください。試合の途中でも記録は消えません。

記録が消えた

記録はブラウザの中に保存されています。ブラウザの「履歴とサイトデータを消去」をしたとき、プライベートブラウズで開いたとき、別のブラウザ(Safari と Chrome など)で開いたときは見えません。 大切な記録は「記録の書き出し」でファイルにしておくと安心です。

料金はかかりますか

無料で使えます。今後、試合の画面以外の場所に広告を表示することがあります(試合中には表示しない方針です)。

ルールについてはボッチャのルールのページで、初めての人にも分かるように説明しています。